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ええ。一人で暮らしますよ。    
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Jリー
対訳 21世紀に生きる君たちへ
対訳 21世紀に生きる君たちへ
司馬 遼太郎

久しぶりに本紹介。

表題作『21世紀に生きる君たちへ』はもちろん『洪庵のたいまつ』もすばらしい。
この二つはもともと小学校の教科書用に書き下ろされたものでページ数は10ページずつくらいだけど筆者をして「長編小説を書くほどのエネルギーがいりました」と言わしめるほどの力作。僕が買ったやつ(司馬遼太郎記念館限定)には直筆原稿が載せられていて、推敲に推敲を重ねたあとが見て取れる。

これは名作だし、僕も大好きな作品だけどできるなら小学生のころに出会いたかったな。と、思うと同時におっさんになってから読んだからおもしろいし深みが分かるんだという気持ちにもなる。

答えなんかでないよ。春。

ググッたら多分、前文読めるとこあるから気が向いたらよろ。
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よろぴく。
夜のピクニックしてー!

『夜のピクニック』を読み終えての感想です。
ただひたすら80キロという長距離を夜通し歩くだけの歩行祭。なのにすごくあこがれた。高校生のころならやってみたかったな。実際あったら文句垂れ流しただろうけど。

この小説は、特に大きな波があるわけではないから、泣いたり、心うち震えたりすることはなかったけど、読み終えたときの心地よさはしばらく浸っていたいと思った。余は満足じゃ。

映画化するらしいから見よっかな。
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銃剣千兵破堅陣
『英雄児』を読みました。越後総督、河井継之助の話です。
この河井継之助、人物の大きさとしては木戸孝允を三倍は上回っている、と評されています。
凡人の僕には木戸孝允でさえ向こうが霞んでしまうほど大きいのに、
その三倍となると気が遠くなるどころか気が狂いそうになります。

長岡という小藩にたった四年で世界水準の財政と軍事力を築き、
官軍相手に強烈な反抗をし、その心胆寒からしめたその才能はしびれるほど。
なのにこの男が一般的ではないのは、生まれた長岡藩という藩が東北に位置していたこと、
七万四千石という吹けば飛ぶような小ささであったことによります。
この時代、人はその立場により行動を左右されるますね。
河井にとっても、長岡藩にとっても不幸としか言いようがないです。
作者は「英雄というのは、時と置き所を天が誤ると、天災のような害をすることがあるらしい。」
というこれ以上ない言葉で締めています。
この男が生きて維新を迎えていたらと思うと歴史のままならなさにため息です。

最後にワンフレーズ。
いったん軍備に取りつかれた政治家は、敵がたれであれ、軍備そのものが情熱の対象であり、ついには惑溺し、とどまることを知らない。
核なんか持たないほうがいいよ。ってことで。
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ハルヒじゃなくて春樹
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編
村上 春樹

「村上春樹を読めば賢そうに見えるんじゃないかな。村上よしあきも捕まったことだし」月間として「ねじまき鳥クロニクル」と「国境の南、太陽の西」を読んだ。どっちとも題名買い。

「ねじまき鳥クロニクル」のほうは第一部と第二部はおもしろかったです。しかし帯に「圧倒的解決編」と書かれてあった第三部はイマイチ。世界広がりすぎ。それなのに場面がころころ変わるんで、そうとう集中してないと読めない。だいたい終わるには終わったけど謎は謎のままだし。結局あれはなんなの?の連続。僕が頭が悪くて無粋なだけなんだけどね。
登場人物の笠原メイはかわいいです。すごく頭が切れるけど使い方まちがってる感じが好き。

「国境の南、太陽の西」は、主人公ハジメと、小学校時代の同級生で36歳になってから20年以上ぶりに再会した初恋の相手である島本さんとの関係を通じて、恋愛の持つ切なさ、はかなさを十二分に表現している。これだけ見ると素敵なんですが、残念ながらハジメは既婚者。この男、なかなかおもしろい。初恋は高校生。初体験はその彼女のいとこ。もちろん二股(言葉が安っぽすぎるが)島本さんも初体験の子もどちらも「吸引力」という主人公にだけ引かれる力があってどうしても抑えられんないんだってさ。「吸引力」のくだりはおもしろいよ。
でもやたらセックスシーンが生々しい。僕、これ朝の電車で読んでんですけど。

「国境の南、太陽の西」は「ねじまき鳥クロニクル」から派生した話なんだってさ。全然、関連性無いから読んでから知ったよ。
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僕の将来に対する唯ぼんやりとした不安
こんにちは文学少年の時間です。

タイトルから芥川龍之介を連想したあなた、天才です。
そう今回僕が読んだのは芥川龍之介です。

「興味のない本を読んでみよう」シリーズ第二段です。
芥川を読んだ理由は、「最近、本なに読んだ?」「芥川」って言いたかったから。なんか賢げじゃない?とりあえず三冊くらい読みました。

感想。
あんまおもしろくなかったです。「羅生門」とか結構楽しみにしていたんだけど微妙。やっぱり俺はだめやな。

おすすめ。
文学者はあんまり評価してないらしいんだけど「地獄変」が一番かな。
昔古文で習った「絵仏師良秀」が題材のヤツね。
あーゆー解りやすい狂気が好きです。

あとは「蜘蛛の糸」や「杜子春」などの童話も好きかな。
僕はインテリぶってるけど結局理解できるのはこのレベルだけ。

後期の作品は「死」の匂いがぷんぷんするそうなんで今回は回避。


芥川は短編ばっかりだからすぐ読めるから時間のない人にお勧めです。
僕はもういいかな。

調べているとここで読めた。買うんじゃ中田。
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愛しい恋しい
半島を出よ (上)
半島を出よ (上)
村上 龍
を読みました。ずっと積んでたんですけど気が向いたんで。

近未来、経済が破綻し国際的な信用を失い孤立してゆく日本。そして北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の反乱軍で「高麗遠征軍」を名乗った。後続部隊は12万。日本から九州を切り取らんとする。

作戦名「半島を出よ」

着々と計画を進める反乱軍。なにも出来ない日本政府。日本政府に封鎖され、次第に、消極的ながらも反乱軍を受け入れてゆく九州。日本で唯一、反乱軍を敵と認識した、イシハラを中心とした社会から追放されたとも言うべき、暗い過去を持つ少年達。



興味の無い本を読んでみよう!というスローガンのもと読んでみたんですが、結局自分好みでした。高麗遠征軍が福岡ドームを制圧するシーン、イシハラらがホテルに爆弾を仕掛けるシーンは圧巻!手に汗握る事必至。久しぶりに自分の鼓動を聞きました。
鼻がすっぱくなるような残酷なシーンが多いけれど、あえてその残酷さから目をそむけずに、読んでもらいたいです。人は死ぬ。

「頼むからもっとバカにしてくれ、もっと軽蔑してくれ。もっと笑え。おれはお前らに、最高のお土産を持ってきたんだ。もっともっともっとおれたちを軽蔑して油断してくれ。」

「おっかさんの子宮にいたころから自分は多数派だーいと思ってきたあいつは五億回生まれ変わってもわからないだろう。ここでぼくちゃんたちは宣言しよう。こいつらは敵なんだ。」

このへんのセリフは脳みそに染み込みました。

今朝、ムカデを見たんだけど、シノハラ(大量の毒カエルやムカデ、ハエを飼っている)はよくこんなもの飼ってられるなぁ、と思った自分が愛しいです。
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最近、僕は村上ファンドが阪神株を買うかのごとく、本を買いあさっております。特に新書に狙いを定めています。古本屋でタイトルにキュンときたのをね。男としてちょっと幅をつけたいと思いまして。

四月に買った中で一番のヒットは、最近売れまくっている、藤原正彦「国家の品格」 ベタですね。非常に読みやすくていいよ。僕が好きなくだりは「最近、英語が偏重されてますが、日本人が英語できなくても外国では笑われない。しかし日本文化を知らない日本人は馬鹿にされ放題。」ってとこ。
他にも愛国心、武士道etc.は非常に考えさせられました。読んだ足で同じ著者の「祖国は国語」を買いに行ったほど。はいつ勉強してるふーりぃ。どーせ身についてなーいー。

この流れで言うのはなんだけど悪いことは言わない読め。
ってうそうそ。興味があればご一読ください。損はしないと思います。


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三枚の護符
ヤマンバ。昔話に出てくる恐いお婆さん型妖怪ですね。人を食ったり、村を荒らしたりと恐い妖怪です。しかしこのヤマンバ、実はいろいろな表情をもっていて、豊穣をもたらす女神といった、有り難い神様のような存在として扱われている伝説もたくさんあるそうです。

とくに古事記との接点は面白く、火の神様を生んでいる途中でその火に焼かれて死んだ絶世の美神コノハナサクヤヒメには、びっくりするような似通った点が見て取れます。

コノハナサクヤヒメ…。コノハナサクヤヒメ…。どっかで聞いたことが…。あーさくちゃんや!
大学の友達にサクヤちゃんっていうマリナーズの城島を彷彿させる女のこがいるんだけど、そのこの名前の由来がコノハナサクヤヒメ。ちゃんと確認が取れました。

ヤマンバと女神の接点については最近、古本屋で買った「昔話の考古学」って本に書いてたんだけど、「たまたま買った本」→「ヤマンバ」→「コノハナサクヤヒメ」→「さくちゃん」→「城島」と偶然が思いもよらぬ連鎖を呼びました。
うーん世界は繋がっている。


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