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連続妄想劇場『こいしの恋詩』
第一話

第二話『ラブコメにありがちなお色気展開とドタバタ劇』

From:mafura-huyuno@じぇいほん
sub:無大
キャッチボールしよう。
17時になんでんかんでん公園で。

長い連結受信中を経て届いたメールは突っ込みどころが満載だった。
まふらの「ふ」はfuなのに冬乃の「ふ」はhuであること。
携帯がソフトバンクの前の前であること。
ソフトバンクの二つ前ってホークスで言うと南海だぞ?本拠地大阪だぞ?

まだまだ突っ込んでおきたいところだが時計の表示は16:48。
約束の時間まではあとわずかだ。
「時の番人」を自称するオレが、一方的な約束だろうと女の子との待ち合わせに遅刻するわけにはいかない。突っ込むのは本人の前にしてやろう。きっとあのこも期待していることだろう。

なんでんかんでん公園につくとまふらさんはすでに出来上がっていた。
ありゃ冬ならアンダーシャツから湯気でるな。

「こいしくん、おはよ」
「おう」
「さっそくで悪いけど座って?今日は変化球の確認がしたいんだ」
「はいはい。ってなにしてんの?」

体の前で両腕をクロスさせシャツのすそをひっぱるまふらさん。
男はこのクロスに弱いらしい。かくいうオレもご多分にもれず。

「投げづらいから汗だくのアンダーシャツ替えてるの。こいしくん解説してくれたじゃない。『冬なら湯気が出るほど』って」
「エスパーか!んなことよりこんなとこで嫁入り前の娘っこが肌をさらすでない!」
「ここにはさ、こいしくんしかいないよ?それに嫁入り後の方がまずくない?」
「そりゃそうだけどさ」
「もしかして照れてるの?こいしくんの情緒は小学生並みなの?」

どこの生徒会長だよ?
表情を変えずにこともなげに話すもんだからあたふたしている自分が余計恥ずかしくなる。
ちっやられっぱなしで終われるか。

「そうだよな。そんな絶壁貧ぬー見たところで、どうもこうもならんさね。
 気にしたオレが馬鹿だった。」

………

「ひ、貧ぬーじゃないもん!落としたんだもん!あんなもんヘッドスライディングするときにじゃまだもん。際どいタイミングでファーストベースを陥れられないもん!緊迫した試合では、そういうひとつの出塁が試合を動かすの!村松有人だって、後藤孝志だって、屋敷要だってそーゆーに決まってるもん。だいたい男はみんなそう、あんなもんに騙されちゃってさ。ホント馬鹿。馬鹿ばっか」

まずい。こいつぁまずい。
オレが照れ隠しで放った小さな反撃はまふらさんにとって“つうこんのいちげき”だったようだ。ここはベホマ級のフォローが必要だ。よしっ。



「ファーストベースはさ、ヘッドスライディングするよりも駆け抜けたほうが速いよ?」



ブチン。
アキレス腱が断裂したような音をたててまふらさんの堪忍袋の緒が切れた。

数年後、柿喰家こいしはこのことを思い出してこう語る。

「両足のアキレス腱が切れたほうがましだったでござるよ」


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